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「死ぬのが怖いのですが、どうすればいいですか?」

「死ぬのが怖い」という感覚は、人間であれば誰しもが持つ正常な反応です。死の恐怖というのは哲学最大のテーマで、多くの偉人が苦闘したにもかかわらず、現代でも本質的には解決されていません。
 
その真の解決には、死後の世界が存在し、かつ、それが実存的自我と意識の継続性が存在することが科学的に実証されなければなりません。しかし、科学は認知できない実体を捉えることはできないので、それは本質的に不可能です。
 
少し余談ですが、量子コンピュータや量子デバイスの工業化があまりにも目覚ましいので、その背景にある量子力学から導かれる“量子脳理論”や“ゼロポイントフィールド仮説”を知って、死後の魂の存続(死後の世界)があるかのように捉えてしまうことがあります。でも、それは科学的な態度とはいえません。決まってないことにはあくまで中立を保つのが真の科学的態度です。
 
また、これも余談ですが、仮に死後の世界があったとしても、バタフライ効果と同じで、現実生活に及ぼす影響は限りなく小さいでしょう。そのような「ある」とも「ない」とも分からないものに、自分のかけがえのない人生を捧げるわけにはいきません。
 
少し脱線しましたが、元に戻ります。
だから、まず言っておきたいのは、あなたが死を怖れるのは自然だということです。ならば、その恐怖に対してどうすればよいか?日常生活に支障があるようであれば、当然、医学的な治療が必要ですが、そうでない場合、結論から言えば、何もする必要はありません。
 
むしろ、あなたがとても大切なことに気が付いた事実を重く捉え、その感情を大切にすることです。哲学的には、20世紀最大の哲学者とされるハイデッガーが「人生とは死を知ること」と語った通り、死への恐怖があるからこそ、人生の本質に触れられます。つまり、死を問うことで、あなたは世界や命の本質、そして、この世をどう生きるべきか、について深く洞察し、この世界は目に見えない調和で溢れている事に気付くことになります。そして、その気付きこそが人生を豊かにしてくれます。
 
その方向に真の幸せがあると、先人は語ります。多くの人が、富や虚栄を貪っている間に生命を消耗し、人生を徒に終える中で、死を知った者は、富や虚栄を虚しく、儚いものと知り、それらに囚われることがありません。だから、そのための社会的苦労に悩まされることが少なく、より楽に人生を送れます。これは数千年変わることのない人類の叡智です。
 
その一方で、どこにでもある小さな存在への愛が育まれます。そこから先人たちは真の勇気や強さの意味を学び、この厳しい人生を力強く歩む生命力の源泉を得ました。
 
それに対して、欲や妄想は、苦しみや死によって生まれるので、苦しみや死が解消されれば、それらは消えます。このように欲や妄想は不安定なので、それらに頼ることはできません。
 
本カリキュラムでは、死の恐怖を克服する一般的な手法(神の存在を前提とする宗教的考え、自我は元々存在しないという無我の考え、死んでもよいと思えるほどの幸せを獲得する、etc.)をご紹介した上で、実は、人生に向き合う覚悟や決断によって、死を問うことすら必要がなくなるという日本文化の素晴らしい知恵について分かり易く説明しています。
 
※本カリキュラムでは理系文系を問わず、分かり易く説明しています(中学生~)
 
2025年06月06日 14:15