「なぜ人生を計画する必要があるのですか?」
簡単に言えば、自分の思いを実現すること、それによって、人生の終わりに後悔しないためです。とにかく“人生は一度きり”なのだからやり直しがききません。それなら、入念な準備が不可欠です。
まず、自分の思いを定めて、人生でなすことを決めねばなりません。行き当たりばったりでは効率が悪く、どうしても無駄が多くなります。人生の時間には限りがあるので、大切に使うことを考えます。
これは、経営に似ています。特定の経営目標を達成するために、事業戦略や行動計画を立てて、限られたリソースを最大限に活用しようとします。一方で、様々なケースを想定して、リスク対策を講じたりしますが、それでも往々にして目標達成に至らないのが現実です。
経営目標は長期でもせいぜい5年~10年である一方、人生は更に長期に及びます。当然、不確実性は高まります。そのため、多くの人が、想定外に人生を狂わされ、後で振り返れば小さなことに振り回されて人生の袋小路に迷い込み、自己実現が叶わないことがよくあります。
ところが、人生を狂わせる要因はというと、実は、何ら特別な出来事ではありません。その多くは誰もが経験する、仕事、結婚、介護、自己実現といった身近なイベントです。あまりにも身近ゆえに、知ったつもりになっているものの、実は考えたことがないというのがほとんどです。ただ、いざ自分に起きると、その影響力があまりにも大きいことを実感して戸惑ってしまうのです。
そこで、人生計画を作成し、人生のイベントを盛り込んだ上で、思いを実現する人生をシミュレーションします。たかがシミュレーションと感じるかもしれませんが、自分の人生全体を俯瞰してみれば、意外と分かった気持ちになるものです。実は、その感覚が大切で、それがあるのとないのとでは、一日への集中度が大きく変わってきます。
ただ、これだけでは表面的なものにならざるを得ません。ビジョンをぶれのないものにするには、自分なりの納得感が必要です。そこで、最期の時が来たと想定して、「この人生計画で満足できるか」と問います。人間は後がない状況に追い込まれると本当に大切なものが見えるようになる、という心理がはたらきます。それでも、一度では出し尽くせないので、機会を見ては、修正を加えます。それを繰り返せば、やがて自分の中でぶれのない、満足できる人生計画が仕上がります。
最後に、先人が人生選択の判断基準としていた知恵でチェックします。その計画は死によっても崩れないか?命の大事さを認識し、命の時間に限りがあることを知った上で人生の選択を行っているか?これらを問う事で、「もう死んでもよい」と思える人生計画が出来上がります。
ここでふと、肝心な“自分の思い”、つまり、「私は何をすればいいのか?」、それが分からないと迷われるかもしれません。それに対して、私どものアカデミーでは「あなたらしさが永遠に光り続けるものを選んで下さい」と、お伝えさせて頂いています。
それが、あなたを生き生きとさせ、生涯を通じて追い求められるものだからです。私達はいつかはこの世から消えなければなりません。その時に苦悩するのは実存的自我です。“あなた”という個性の光を灯すことは、“あなた”というこの世の実存的自我を成仏させることになるのです。
本アカデミーでは、実生活をベースとしながら、一日一日を強く、逞しく、楽しく過ごせる現実解をアドバイスし、徒に苦しむことのない人生をサポートします。
※本カリキュラムでは理系文系を問わず、分かり易く説明しています(中学生~)
2025年06月06日 14:10